成績不振の 中学生のための英語の勉強法 を紹介します。一言でいえば、「学校の教科書をしゃぶりつくす」、です。ちょっと表現が下品ですかね(笑)。言い換えると、「学校の教科書を理解して丸々覚える」です。私は、中学生時代この方法で、英語は全学年を通じで全て「5」でした。我が子も、最初は「3」だった英語の成績が、この方法をやってから最終的には「5」を獲得できました。
学校の授業にあわせ、教科書中心の勉強スタイルですので、塾に行く必要もなく、勉強苦手あるいは成績不振の中学生でも大丈夫です。

我が子の経緯は下記に紹介してますので、興味のある方はチェックしてみてください。
中学生の段階では、覚えている英単語の量や接してきた英語の文章など、まだまだ少ないです。ですので、どんどん頭にインプットしていかなければなりません。この段階で重要なのは、基本的な語彙や文法と表現をしっかりと覚えることです。
学校の授業で使う英語の教科書は、学年のレベルに合わせて、基本的な単語、文法、表現が入った、良質の文章で構成されています。従って、部活や趣味に忙しい、中学校から英語を始める一般的な子供にとって、授業に沿ってこれらを理解し、しっかり覚えることが、英語上達の早道です。

特に、勉強苦手、成績不振の中学生にとっては、勉強そのもののハードルが高かったりしますよね。学校の授業とは別に、塾に通ったり、学校とは関係ない教材で勉強したりするのはハードルが高く、その効果はあまり期待できません。まずは、学校の授業に合わせて勉強し、授業がわかるようになる、ということに集中すべきです。授業の内容がわかるようになると、勉強に対するモチベーションが上がり、積極的に勉強するようになり、成績も上がってきます。まさに、勉強に対する好循環が生まれます。
そこで、ここでは、教科書を中心とした、勉強が苦手なあるいは成績不振の 中学生のための英語の勉強法 について、紹介していきます。
中学生のための英語の勉強法 通常の勉強法
中学生のための英語の勉強法 ① 教科書ガイドを準備
教科書以外に必要な教材として、学校で使用している教科書の「教科書ガイド」を準備してください。これだけです。
もし、進研ゼミを受講している方でしたら、進研ゼミと合わせた勉強法について、下記に紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
成績アップできた! 成績不振の中学生のための勉強法 進研ゼミの英語
進研ゼミは、学校で使用している教科書に合わせた教材が毎月送られてきますので、ペースメーカーにもなりますし、この勉強法と合わせて行うとより進めやすいかと思います。
しかし、受講しなくても大丈夫です。私自身は通信教育も取っておらず、塾にもいってませんでしたが、成績はこの方法で5でした。我が子は、進研ゼミを併用した形で、3から5にアップしました。
中学生のための英語の勉強法 ② 授業の予習 教科書を3回音読 (マストではない)
これはやった方がベターですが、マストではありません。

勉強しなさい、予習しなさい、などと言ったり、言われたり、しますよね。しかしこれ、言うは易しですが、行うは難し、です。特に、勉強の習慣がなく、勉強が苦手であったり、成績が不振の中学生にとっては、いきなり予習をやるのはハードルが高いかもしれません。
なぜでしょう?
予習というのは、まだ習ってないところをやる、つまり、基本的にはわからない文章を読む、というものだからです。わからない文章を読む、というのは苦痛なものです。
まずは勉強の習慣をつけ、少しでも英語がわかるようになる、というところから始めたほうがいいです。復習型でいいので、まずはここは飛ばし、勉強の習慣がついてきたらやってみてください。ちなみに、やり方は以下です。
- 次回の授業でやるであろう範囲の文章を音読する。読み方がわからないものはどう読むんだろう、などと思いながらとりあえず発音してみる。
- もう一回音読する。
- もう一回音読する。音読した後、意味を考える。この際、わからなくても大丈夫です。
つまり、予習としては、
次の授業でやる範囲の文章を3回読む、
ということです。
単語は調べなくてもいいです。文章も何言ってるかわからない、でもいいです。わからないまま授業に臨みましょう。おそらく、そこが知りたくなってるはずですので、その分授業をしっかり聞きましょう。
予習の段階でわからないところがあれば(普通はありまよね。あって当然です)、「そう読むのか」、「なるほど、そういう意味だったのか」「そういう文法があるのか」などと、授業で発見があるでしょう。

予習すると、授業を積極的にしっかり聞く、というスタンスで望めますので、勉強に対して前向きになり、理解度が上がります。
ただし、勉強の習慣がない人にとっては苦痛でしかないので、無理にすることはありません。まずは復習から始めましょう。
中学生のための英語の勉強法 ③ 授業の復習 その日に行う
授業はしっかり聞きましょう。でも、わからないところもあったかもしれません。聞き逃したところもあったかもしれません。でも大丈夫です。そういったところは、教科書ガイドで確認していきます。
復習のやり方は以下です。
- 授業でやった範囲の英文を1回音読
- その英文を日本語訳(頭の中で日本語訳をする、でいいです)
- ポイントとなる英文法を理解できてるか確認。たとえば、To不定詞の名詞的用法ならば、~すること、と訳す、などがわかっているか、といった部分です。教科書ガイドにも文法の解説があると思いますので、該当部分を読んでみるのをお勧めします。
- 2回目の音読。
- 2回目の日本語訳。
- 3回目の音読。
合計3回は音読しましょう。

大抵の教科書は、ネイティブの朗読をWebで聞けるようになってると思いますから、できれば最後にそれを聞くとなおよいです。ただ、まずは勉強のペースをつかむことが大事ですから無理しなくていいです。まずは続けることが重要です。
あと、文法練習用のワークなどの宿題が出てれば、併せてその日のうちにやってしまいましょう。関連する文法の理解の一助となります。先生によっては宿題で出すケースも多いと思いますので、その場合は提出期限に限らず、その日にやった内容の部分だけでいいので、その日のうちにやってしまうと一番良いです。
中学生のための英語の勉強法 定期試験前の勉強法
試験の2~3週間くらい前から準備しましょう。最終的に、教科書の全文を暗唱することが目標となります。以下に手順を説明します。
まずは試験範囲を確認
中学生の定期試験の場合、だいたい、教科書1~2Lesson分くらいでしょうか。だいたいの教科書は、1 Lessonで実質3ページ分の文章で構成されているかと思います。なので、1Lesson分なら3ページ、2 Lesson分なら6ページ、が試験範囲になりますね。
中学生のための英語の勉強法 定期試験の勉強法 全体的な進め方
試験範囲の分量により1日のやる範囲が変わりますが、おそらく最大でも2 Lesson分くらいではないでしょうか?ここでは2 Lesson分をやると仮定しましょう。
この場合、教科書のメインの部分のページ数は6ページですね。もし試験範囲がこの分量なら、6ページは分量としては多い方になりますので、2週間以上前から手を付けたほうがいいかもしれません。最初の1週間目は、1日1ページのペースで1周目、2週間目に2周、合計で3周させます。
スケジュールと勉強の進め方
1周目
1日分の内容
・1ページ分を音読
・日本語訳をつくる。できればノートに書きましょう。あとで英作するときに使います。
・もう一度音読。
・もう一度音読。(この時、余裕のある場合は英文を見ずに、日本語約をみて英文を音読してみましょう。余裕がない場合、まだ1周目なのでただの音読でいいです)
1周目のポイント
試験範囲が6ページある場合、6日かかりますね。最初の1週間はこれに費やす感じです。ただ、大体、試験範囲としては4ページ分くらいであることが一般的かなと思いますので、その場合は4日ですみますね。そしたら早めに2周目に突入しましょう。
1周目はつらく感じるかもしれません。日々復習をしていた中学生は多少記憶してる部分もあるでしょうが、結構忘れているものです。
2周目
1日分の内容
・1ページ分を音読
・日本語訳をする(頭の中でいいです)
・もう一度音読。
・1周目に作った日本語訳を見て(教科書ガイドの日本語訳でもいいです)、英作文する。わからないところは教科書に戻って確認する。
2周目のポイント
最後の英作文、結構つらいかもしれません。わりと時間がかかるかもしれませんので、上記の1周目の作業をできるだけ早く終えて、この2周目の作業を取り組むと良いです。
3周目
2周目と同じことをする。
3周目のポイント
2周目の時よりもかなりスムーズになっているはずです。最後の、日本語をみて英作文しながら音読する、を、できるだけスムーズに言えるようになるまで、繰り返してください。この際、最後の英作文の部分は、音読だけでもいいです。時間の余裕度で調節しましょう。とにかく、繰り返すことがポイントです。繰り返すごとに理解が増し、頭の中にも入ります。

また、授業で併用しているワークがあれば、それもこなしましょう。できれば、通常の授業の際におこなうようにしておけば、試験前はもう1回さっとやるだけでも十分かなと思います。
ここまでくると、教科書の大部分が頭に入ってると思います。学校の定期試験の傾向にもよりますが、一般的には教科書をベースにした問題となっていると思いますので、この方法で行けば、少なくとも8割以上はとれるようになるのではないかと思います。
中学生のための英語の勉強法 最後に
とにかく、英語は普段から手を付けておくことが重要です。
日々の学習で、英語だけでもいいので、少なくとも復習はするように心がけましょう。合わせて、定期試験前に、繰り返し学習法により、教科書の文章をしっかり理解して記憶するようにしておけば、成績アップはかなりの確率で期待できると思います。
繰り返し勉強法については下記記事に記載していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
成績不振 の 中学生 が 成績アップ する 勉強法 を紹介 繰り返し学習法
また、進研ゼミ中学講座を活用した繰り返し勉強法については、下記に紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
成績アップ できた! 成績不振の中学生のための勉強法 を紹介 進研ゼミ を活用
授業がわかるようになると、勉強に対するモチベーションが上がり、ますます勉強し、成績が上がる、という好循環が生まれます。

勉強が苦手だったり、成績が不振の中学生は、まずは、通常授業の復習から初めて見たください。焦っていきなり大きな目標をたてたり、負荷を与えてはいけません。
まずは小さなところ、つまりここでは授業の復習をして、授業が理解できるようになる、という小さな成功体験を得る、というところからスタートしてみてみるといいと思います。授業の内容がわかるようになると、自然と勉強に対するモチベーションがわいてくるものです。そうなれば成績アップは間違いありません。一緒に頑張りましょう。
学校の成績も上がり、少し余裕が出てきたら、英検にもチャレンジしてみましょう。
下記に、英検の勉強法についても紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。


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